1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その10
「そう言えば、K2はその後どうですか?」
という、質問をいただきます。
ですよねー。(笑)
コマザキも聞きたくなります。(笑)
…って、笑ってる場合じゃないやい!
と、ばかりに自分で自分の尻を叩き、K2リペアのラストスパートに入りますっ!
ちなみに前回のリペアの様子はコチラ
http://life.kayak-laidback.com/?eid=68
(↑ 「1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その9」)
そんな訳で、まずは組み立ててみましたーー。
カヤック置き場に置いた所、大きすぎて全貌が入りきりませんが。。。
スポンソンが蘇った事で、船体布もパツンと良い張りを見せてます。(笑)
さて、なんかのっぺりとしていますが、これ、艤装…船体デッキのローブや装備…を取り払っているんですね。
それは何故かと申しますと…
こういった縫い目に防水処理をする為なのです。
前回の記事で宣言をしたシームシーリング、縫い目の目止めをするからなんですねーーーっ。
この頃のフェザークラフトカヤックのデッキ部分はコーデュラナイロン布地を縫製して作られていました。
縫製ゆえに、どうしても布地に針が刺さり、穴が空いてしまいます。
上の写真でも縫い目の所に等間隔で白く点のように見えていますが。。。
これが、その針の穴なんです。
必要なものは左:プラスチックシリンジと、右:アクアシール。
こいつらを使って縫い目の「目止め」を行う訳です。
が…K2の全長5.87m縫い目が1本、2本。。。うーん、頑張りますっ!
こんな感じで、シリンジで少しづつアクアシールを押し出しては縫い目に塗っていきます。
あまりベタリと塗りつけるよりも、縫い目に沿って「乗せる」感じでしょうか。
塗った当初は写真のように正に乗っている風ですが、時間が経つとアクアシールが広がり縫い目を覆っていきます。
こちらはスターンエンドのハイパロン素材同士の縫い目部分。
一応念のためにやっておきます。
シリンジで押し出すのは、一定の力で押し出すのがミソ。
誕生日ケーキのプレートに「○○ちゃん お誕生日おめでとう」と書く感じ?
あ、逆に解りづらいですね。(汗)
しかも、私自身、プレートに書いた経験なぞ一度も無いっ。。失礼っ!(笑)
いやー、でもこの一定の力というのがミソだけど、曲者でもあるんですよ。
出来上がった様子 その1
出来上がった様子 その2
塗りあがりがガタガタ。
というのも、一定の力で徐々に押し出しているうちに腕や手がすっごい疲れるのですね。
それで、プルプルとして結果こんな感じになってしまった訳ですねーーー。
でも、自分のカヤックだし、縫い目も覆われているし、いっか。
水の浸入を防げればいーーーんです。
グッジョブ! オイラ!
と、自分の事はハードルを下げてしまうコマザキでしたーーーーーっ。
これで、なんとか良いかな。
残された事は、艤装を施して、コーティングが剥がれてしまった付属品類を新しくして…
海へ浮かべ、旅に出る。。ニヤリ
ゴールデンウィークに間に合うかな。
(笑)
あ、そうそう、コーデュラK2のお気に入りの箇所
ラダーワイヤー、アウターチューブの出口。
穴を空けた部位を黒い布地を丁寧に折って縫いつけ、補強をしています。
普段はベルトの下に隠れて目に見えなのですが、なかなかどうして手が込んでいます。
小さな箇所ですが、ここにフェザークラフトの職人魂を感じられとても好きな箇所です。
さてと、次回は仕上がりがお見せできるかな。
「かな」。。じゃーない、頑張れよぉぉぉ。
はっ、頑張りますです。
(笑)
あの海を漕ごう。
あの人に会おう。
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それにしても現物を見ると綺麗にシーリングできましたね、毎回コマさんの小技には感激します。
これからもいろいろ教えてください!
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先日はお越しいただきありがとうございましたー。
なんだかバタバタして、立ち話となってしまい失礼いたしました。(汗)
ガタガタシームシーリングもそう言っていただけると、恐縮ながら安心もしちゃってます。
ありがとうございますーー。(笑)
手狭なあんな所ではありますが、また遊びに寄ってやってください。
まずは15日のパドル試し漕ぎ、楽しみにしておりますねー。(笑)
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