1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その4

2011.11.18 Friday
 定休日を利用して、久しぶりのK2メンテナンスです。

http://life.kayak-laidback.com/?eid=43
(↑ 前回「1990年代のK2エクスペディション その3」の記事はコチラ)

天気も良かったので…
P1020200.jpg
今回は船体布を広げての外作業です。


本日の修理箇所はココP1020201.jpg
船体布の内側。
長方形の「何かが張り付いていた痕」がありますねー。

フレームガイドと言えばいいでしょうか、
K2の船体布には、フレームの定位置を知らしめるゴムスポンジが5箇所あります。
これは、そのうちの1箇所の痕跡です。

今回はそのフレームガイドの再生を行ないます。


要修理箇所は船体布の内側なので…
P1020202.jpg
このようにコクピット部分から船体布を裏返してしまいます。

一箇所を掴んで一気に「引き抜く」でなく、徐々に徐々に正に「裏返す」感じですね。



P1020204.jpg
で、全部裏返すとこんな感じ。

いまいいち解り難いかと思いますが、船体布横方向に補強されています。
これはリブが当たる部分の補強ですねー。

これが今見えているのが裏の証し(笑)


早速、フレームガイドを見てみましょーー。
P1020208.jpg
2枚目の写真のようにスポンジゴムが全て取れている箇所もあれば、
このように残っている箇所もあります。


残っているものは…
P1020209.jpg
残念ながら、撤去対象。。スクレーパーで取ります。


P1020210.jpg
船体布を傷つけないよう注意しながらそぎ落とし、このような状態。


さらに…
P1020212.jpg
紙やすりで残った古いスポンジゴムを削り落とすと共に、接着面を整えていきます。


P1020215.jpg
削り屑を掃除して…


P1020216.jpg
汚れや油分を充分に拭き取ります。

削り屑のおかげで、思いのほか汚れてましたねーー。

接着すべき面の状態や汚れの有無で接着力は変わりますので、
掃除はとても大切な作業です。


P1020218.jpg
古い接着剤も出来る限り除去し、いよいよ新しいスポンジゴムを接着しますが、
その前に場所が大事(汗)


P1020219.jpg
新しいスポンジゴムをガイドにし、接着剤を塗る範囲をマーキングします。


ここまで行なって、陽が傾き辺りも薄暗くなってきてます。
急がねばっ!(汗)


つづく。。。 次回はスポンジゴムの接着です。


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陸中海岸自然歩道の道標


カヤックの旅はもちろんのこと、陸の旅も楽しい陸中海岸


「陸中海岸自然歩道」

震災の影響で通れない部分もありますが、今も素晴らしい風景はそこにあります。


機会あれば、ぜひ歩いてみてください。

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=299&of=1&ik=3&pnp=59&pnp=263&pnp=299&cd=24526
(↑ 陸中海岸自然歩道の情報はコチラ)


あの海を漕ぎたい。
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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その5

2011.11.21 Monday

前回の下地作り、マーキングを経て、フレームガイドを貼り付けていきます。

http://life.kayak-laidback.com/?eid=53
(↑ 前回 1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その4 はコチラ)



辺りは時間と共に暗くなってきています。

急げっ!(笑)


 P1020220.jpg
接着材がはみ出て周囲を汚さぬよう、接着位置をマスキングテープにて囲みます。


P1020221.jpg
そして、接着剤を施したなら、ちゃっちゃと均一に塗り伸ばしていきます。

ちなみに接着剤の塗り伸ばしにはフッ素処理された金属ヘラを使っています。

使用後の接着剤の落ちが良いと言うか・・・剥がれやすいのですねー。
フッ素配合焦げ付かないフライパンなどと同じ類の処理なのかな。(笑)

重宝して使ってます。


P1020222.jpg
貼られる側(船体布)に接着剤を塗り終えたら、貼る側も!

こんな感じで塗っては、しばし待ちます。

今回使用の接着剤はセメダイン社の「スーパーX」という接着剤。
異種材料接着には、なかなかの接着力を示してくれます。

この「スーパーX」の説明書きを見れば、待ち時間は60秒が妥当らしいです。


60秒は割りと早く終わり・・・
P1020225.jpg
すかさず、接着っ!


そして・・・
P1020226.jpg
板と重石で適度に圧着!


適度が肝心ですね。
あまり重い物を乗せて圧がかかりすぎると、接着した材が横へズレ逃げます。


P1020228.jpg
30分ほど放っておいて、重石をどかしてみるとこのような状態。

接着剤が若干はみ出ていますが、これくらいがよろし。(笑)
部材の周囲が密着し、端から剥がれるのを防ぎます。


さて。。あとは一晩待って、完全に接着されていればOK。


明日が楽しみっ!

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陸中海岸 海のアルプス下部を漕ぐ



陸中海岸の中でも「海のアルプス」と呼ばれる北山崎周辺。

この写真の崖の中ほどにも陸中海岸自然歩道が走っています。


残念ながら震災の影響にて現在は通行止め。

開通の折には、今度は陸から海のアルプスを楽しみたいと思います。



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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その6

2011.11.25 Friday
さて、貼り付けたフレームガイド・・・

 http://life.kayak-laidback.com/?eid=58
(↑ 前回 1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その5 はコチラ )



一夜明け、お待ちかねの接着確認です。(笑)

P1020230.jpg
ムニッ! と、遠慮なくフレームガイドを持ち上げてみましたが…
船体布も持ち上がるほどしっかり接着されていましたー。


ならば、続けて残りの4箇所も
P1020232.jpg
マスキング!  
あ、もちろん、ヤスリがけと掃除もちゃんとしてからマスキングしてます。


P1020233.jpg
接着!  あとは、待つのみっ!

明日の朝にはしっかり接着されている・・・はず。(笑)



船体布を裏返したついでに、気になる箇所も補修しちゃいます。
P1020234.jpg
剥がれかかった補修跡、2箇所。。 放っておいてはいけません。

着手っ!
P1020240.jpg
バイスグリップで掴んでは、遠慮なく剥がしていきます。

古い接着剤が残っていますが、これは純正の接着剤のものですねー。
暫くの時間が経っているのでしょうが、中心部はまだしっかりと接着されていました。

P1020241.jpg
一見綺麗に剥がれていますが、かなり力を入れて剥がしての結果。


もう1箇所も逃しません。
P1020238.jpg
こちらは船体布が一重と二重の境目にて、段差を跨いでの補修でした。
一重の部分はまだしっかりと接着されています。


なかなか手ごわいですがっ
P1020239.jpg
剥がした結果がこちら・・・。
船体布の白い傷、補修用のパッチに表皮がもっていかれての傷跡。

接着力の強さを物語っていますねーーー。(汗)

この後は、それぞれの補修痕へ船体布の共生地で補修パッチを作り、
あらたにパッチを貼っていきます。


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陸中海岸 入り江での朝食
DSC01690.jpg

北山崎を漕ごうと思い立って、3年目。

やっとお天道様の許可がおりての出航。


天候が合わないのはよくある事。
それでも、思い起こせば長かった。

でも、諦めなければ「喜べる日」は必ず来る。

そう信じて、今を未来へ繋げたい。



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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その7

2011.11.28 Monday
 剥がした部分に合わせ、パッチを作ります。

http://life.kayak-laidback.com/?eid=55
(↑ 前回 1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その6 はコチラ)


このころのフェザークラフトカヤックのハル素材は「ハイパロンゴム」
K2には「ヘビーハイパロン」という厚手の生地が使われています。


まずは、一重、二重の段差に跨る部分の補修パッチ
P1020242.jpg
ヘビーハイパロンの共生地を補修部分の範囲に合わせ適度な大きさで切り出します。
ちなみにこれは表を上にしている状態。


裏はと言えば・・・
P1020243.jpg
接着剤の定着を助ける為にヤスリで接着面を荒らします。


P1020246.jpg
そして、きちんと掃除をしましょう。

パッチ完成ーーーーっ!  と、言いたいところですが、ここはもう一工夫


P1020252.jpg
同じ幅、半分ほどの長さのパッチをもう一枚作りました。



P1020255.jpg
これらを並べまして、適当な段ボールを拾ってきて並べては・・・


P1020256.jpg
接着剤登場! 「リペア アドヘシブ」 

修理接着剤
デッキもハルもスポンソン(エアチューブ)にどーぞ。
また、縫製カヤック船体布の目止めにももってこいですよー。

なんて書かれてます。


P1020257.jpg
そして、この接着剤・・・
フェザークラフトのハイパロン用純正接着剤でございます。


P1020259.jpg
そして、さすがカナダからの届き物。
メイプルシロップのような金飴色の接着剤でございます。

でも、いたってケミカルな匂いのせいで決して美味そう!とは思いません。(汗)

注意書き通り、風通しの良い場所で使いましょーーー。


さっそく、先ほどのパッチへ!
P1020260.jpg
乾燥が割りと早く、写真撮る間も無くこの状態。(汗)

接着される両面にリペア アドヘシブを塗り、表面が乾くまでしばし待ちます。

待ったら・・・
P1020261.jpg
貼るっ!
すると、このようにパッチ側にも段差が生まれますねーー。

この段差付きパッチで、一重二重の段差に対応していく作戦ですっ。(笑)


うまくいくかな。。。


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宮古市 浄土ヶ浜 カヤックで遊ぶ子供達


初めて宮古に行った時に、まず行った場所が浄土ヶ浜。
美しい白い海岸と透き通った水。

カヤックで遊ぶ子供達。

子供らに、どうか恐れが残らぬように。
子供らに、笑顔が戻っているように。


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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その8

2011.12.01 Thursday
二重パッチが出来たところで・・・


http://life.kayak-laidback.com/?eid=56
(↑ 前回 1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その7 はコチラ)

 
フレームガイドに同じく
P1020269.jpg
マスキングっ!


P1020271.jpg
接着剤っ!


P1020274.jpg
パッチにも接着剤っ!

あ、今回はハイパロン同士の接着なので「リペアアドヘシブ」を使ってます。

使用感は、そうですねー。。。パンク修理のゴム糊、という感じです。
使い方もほぼ同じで、塗っては表面がなんとなく乾いてから貼り付けます。


なんとなく乾いたので
P1020276.jpg
貼り付けては、段差部分を竹定規で圧着。

こういう時、竹定規って使いやすいです。
好みなのかもしれませんが、私の場合はプラスチック定規よりも竹定規がしっくりきますねー。


そして・・・
P1020278.jpg
もう一箇所。

アップで撮っていますが、小さな傷。


こちらは丸いパッチで対応
P1020281.jpg 
丸パッチを半分に折り、中心辺りに傷を捉えます。


P1020282.jpg
そして、折った側をペロッと放せば、傷はパッチのほぼ中央になりまして。

場所が決まって、パッチに合わせマーキングができます。



P1020284.jpg
で、マスキングです。

板にパッチを置いてマスキングテープを張ってしまってますが・・・(汗)


P1020286.jpg
このように、パッチ部分を切り抜いて、マスキングテープの完成ーーーーっ!(笑)


じゃなく、まだ途中工程でした。(汗)
P1020287.jpg
で、マーキングに合わせマスキングっ

P1020290.jpg
あとは毎度同じく、接着剤を塗って・・・

この間に、船体布側にも接着剤塗ったり、マスキングを剥がしたりがありましてーーー

P1020292.jpg
接着っ!

パッチに少しばかり傷がついていますが・・・

今回のK2エクスペディションのリペア、パッチをはじめ細かい部品など、使えるところにはリサイクルパーツを使っています。


数々の修理をしていく中で、要交換部位の一部分に「まだ使用できるであろうパーツ」というものもあったりいたしまして・・・
それらをばらしては使えるパーツを取っておいたりしました。



お客様修理依頼のカヤックには使用はできませんが、このレイド所属となりましたK2については、そんなリサイクルパーツ達を一部使っていってます。


ちなみにこのパッチ、レイドバックで長らく働いたK1の船体布の一部。(汗)



物を長く大切に使えたらなんだか幸せな気がしまして、そんな気持ちの小さな自己満足でしょうか。

まだ使用できるパーツを使いまわしたり、直せるものを直して使ったり、壊れて使えなくなった物も別の用途で生まれ変わらないか考える。


新しい物が生まれ手にしていく中で、こういった事も同時にしていくとそれは案外と身の周りの幸せに繋がっていくんじゃないか。

曖昧ですがそんな気がして、そんなこんなのパッチの傷です。(笑)


さてっ、そんなこんなで・・・
P1020293.jpg
ここと

P1020294.jpg
ここっ!  パッチが剥がれにくくするよう、パッチ外周を面取りをして

船体布内側からの補修、完成ーーーーっ! です。(笑)


さぁ、次はどこを直してやろうかな。。

・・・あ

補修、内側からだけでなく外側からもやらなければいかんですよね。(汗)



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陸中海岸 人も鳥も羽休め


人もフレンドリーならば海鳥もフレンドリー

ここの海は、ほんとシーカヤッカーを受け入れてくれています。


12月。

寒くはしていないだろうか。


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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その9

2012.01.06 Friday
 新年の「今年やりたい事」に大切な事柄を入れるのを忘れてました。(汗)


年明け早々に忘れるあたり、先が思いやられるのですが。。。
追加させていただきますっ!

「K2を水に浮かべ、旅したい!」

言い聞かせないと来年になってしまいそうなので年初めに言ってしまいます。(笑)


という訳で、例のK2どこまで進んでいるかと言いますと…

k2_sponson_fig.jpg
上の赤い部分、フレームではなく船体布内の事柄となりますが、
スポンソンエアチューブの交換をしましたー。

フォールディングカヤックには船体の両サイドに空気が入るチューブ「スポンソンエアチューブ」があります。
メンテナンス中のK2はそのチューブのバルブ基部部分に空気漏れがあり、
試しの修理を施したものの場所が場所だけに残念ながら改善は見られず。

よって、スポンソンエアチューブの交換をすることにしました。


P1020298.jpg
船体布を裏返し、新しいスポンソンエアチューブを並べてみましたが。。。
長いっ。(笑)

船体の端から端まで届く長さなので、6m弱の長さがあります。

新しいスポンソンエアチューブを青いデッキ部分の両サイド、筒状のナイロン部へ入れるのですが、ただ入れていくにはあまりにも面倒な作業です。


そこで…
P1020300.jpg
用意された紐。
長さは船体の長さプラスアルファ。

プラスアルファの部分は余裕を持ったほうがいいですねー。
今回は7〜8mあったかな、レイドで通常のスポンソンエアチューブの修理に使われている紐です。

P1020301.jpg
その紐を既存のスポンソンエアチューブの端に縛り付けては…


6mダッシュ…あ、ダッシュじゃなくてもいいですが…で反対側へ行き、
スポンソンエアチューブをしっかり掴んでは引き抜きます。

P1020304.jpg
こんな感じでスポンソンエアチューブ全体を引き抜くとっ、
先ほど縛った紐が顔を覗かせます。


あとは、逆の手順ですね。
P1020306.jpg
新しいスポンソンエアチューブに紐を結び、反対の口から出ている紐を引きます。
闇雲に引き抜くとスポンソンエアチューブが中で捻じれたりするので、
注意をしつつ優しくですね。(笑)

P1020307.jpg
反対からスポンソンエアチューブが出てきましたーー。

左右共に同じ事を行えば、完成ーーーーっ!
と、行きたいところですが
P1020309.jpg
船体布を表にする前に、空気を入れてのチェック!
これは空気漏れの点検と言うよりも、捻じれの有無の点検の為ですね。

捻じれがあれば、その部分だけスポンソンエアチューブにくびれができ、放っておけば破損の原因にもなります。

P1020315.jpg
うん、左右共にどうやらいい感じ!

という事で…
P1020316.jpg
船体布を表に戻して。。完成ーーーーっ!(笑)

なんとか日が沈む前に終わって良かったっ。


フレームの修理が終わり、スポンソンエアチューブも修理完了
という事は、組めちゃう!  つまり。。。こ…漕げちゃう?

どうしよっかなぁぁぁ///
もうちょっと、粘らせてもらおっかなぁぁぁ///

縫い目をさ、どうにかしたいなぁぁぁ///



あ…

言ってしまった。(汗)


6m弱だろう行って戻って、でも直線じゃないし。。。
はいはいはいはい、シームしましょう!

せっかくここまでやったんだもの
どうせなら、シームもしましょうねーーー。


がんばり…ます。

**************************************************************
三陸鉄道 島越駅前


年末、年始を「ふるさと」で過ごされた方もたくさんいらっしゃると思います。


どんな状況であれ

そこが皆さんの大切な「ふるさと」でありますように。


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ウィスパーの点検作業

2012.01.15 Sunday
 大掃除を今更ながらやっているレイドですが。。

本日は県内のMさんが愛艇オレンジウィスパーの点検にいらしてくれましたー。


実はMさん、以前にフレーム修理をご依頼いただいた事がありまして、今回はリベット1箇所の打ち直しを機に、船体全体の点検のご依頼。

http://life.kayak-laidback.com/?eid=49
(↑ 以前のフレーム修理の際の記事はコチラ)



ご依頼の内容といたしましては・・・

・リベット欠損の打ち直し1箇所
・キールフレームがS字を描き歪む
・全体的な点検作業

です。

P1020574_2.jpg
カヤックと共にいろいろな場所へ旅をされるMさん。
本日もウィスパーをカートで転がし、こちらへ来てくださいました。

「今日は他の用品が入っていないから軽かったですー。(笑)」


力強いお言葉をいただき、冬晴れの彩湖にて組み立て作業。
コマザキがリベットを打ち直している間に他のフレームは組みあがり、どんどんとウィスパーは形になっていきました。

さすが。。慣れてらっしゃるっ!


そして…
P1020567_2.jpg
完成ーーーーーっ!(笑)


中を覗いてみましょーっ!
P1020570.jpg
「1」のナンバーが付いたリブが2枚ありますね。

これは、初期の4枚リブから、リブを6枚へ増設された証し。
ここから、このウィスパーの使用年数の長さが伺えます。


長きにわたる使用からくる、フレームの多少の余裕や船体布のリペアはありますが、致命的な不備などは見受けられませんでした。

使われている美しさと言えばいいでしょうか、全体的な印象はメンテナンスの手が入り、愛情を受けている印象。
ハル(船体下部)の傷は旅の思い出ですね。(笑)



キールフレームがS字を描き歪む原因としましては、テンションをきつめにかけられていたようですね。

使用されていく中で、船体布自体が多少伸縮をします。
その伸縮に合わせ、テンションを調節していただく事により、よりよいフレームと船体布のバランスができ、カヤック本来の性能を出してくれるんですねー。


P1020569_2.jpg
スポンソンエアチューブに穴も無く、空気を入れればこのようにシュッとしたウィスパーの美しい姿を見せてくれました。


メモをとりながら、オレンジウィスパーに声かけ、労うように手を添えるMさん。


大切にはしているけど、うちのカヤック達ももっと労ってあげよーーー。(汗)
「よく頑張った」と声をかけてあげよ。(笑)


Mさん、本日は寒い中ご来訪ありがとうございました。
オレンジウィスパーと良い旅を!


**************************************************************
三陸鉄道 島越駅


「震災でレールが流され、列車が来るはずもない駅やホームを地元に方が掃除し片づけをしていたんです。」

笑顔と共に涙ぐんだ三陸鉄道社長の言葉が詰まった。


一時は廃線の考えもあがった三陸鉄道。
平成26年4月、全線で運行再開を目標に頑張っています。

さんてつ ガンバーーーっ!


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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その10

2012.04.28 Saturday

「そう言えば、K2はその後どうですか?」

という、質問をいただきます。


ですよねー。(笑)
コマザキも聞きたくなります。(笑)




…って、笑ってる場合じゃないやい!


と、ばかりに自分で自分の尻を叩き、K2リペアのラストスパートに入りますっ!


ちなみに前回のリペアの様子はコチラ

http://life.kayak-laidback.com/?eid=68
(↑ 「1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その9」)


P1020823.jpg
そんな訳で、まずは組み立ててみましたーー。

カヤック置き場に置いた所、大きすぎて全貌が入りきりませんが。。。
スポンソンが蘇った事で、船体布もパツンと良い張りを見せてます。(笑)


さて、なんかのっぺりとしていますが、これ、艤装…船体デッキのローブや装備…を取り払っているんですね。




それは何故かと申しますと…
P1020826.jpg
こういった縫い目に防水処理をする為なのです。
前回の記事で宣言をしたシームシーリング、縫い目の目止めをするからなんですねーーーっ。

この頃のフェザークラフトカヤックのデッキ部分はコーデュラナイロン布地を縫製して作られていました。
縫製ゆえに、どうしても布地に針が刺さり、穴が空いてしまいます。

上の写真でも縫い目の所に等間隔で白く点のように見えていますが。。。
これが、その針の穴なんです。


P1020829.jpg
必要なものは左:プラスチックシリンジと、右:アクアシール。

こいつらを使って縫い目の「目止め」を行う訳です。

が…K2の全長5.87m縫い目が1本、2本。。。うーん、頑張りますっ!


P1020831.jpg
こんな感じで、シリンジで少しづつアクアシールを押し出しては縫い目に塗っていきます。

あまりベタリと塗りつけるよりも、縫い目に沿って「乗せる」感じでしょうか。
塗った当初は写真のように正に乗っている風ですが、時間が経つとアクアシールが広がり縫い目を覆っていきます。


P1020832.jpg
こちらはスターンエンドのハイパロン素材同士の縫い目部分。
一応念のためにやっておきます。


シリンジで押し出すのは、一定の力で押し出すのがミソ。



誕生日ケーキのプレートに「○○ちゃん お誕生日おめでとう」と書く感じ?
あ、逆に解りづらいですね。(汗)

しかも、私自身、プレートに書いた経験なぞ一度も無いっ。。失礼っ!(笑)



いやー、でもこの一定の力というのがミソだけど、曲者でもあるんですよ。
P1020835.jpg
出来上がった様子 その1

P1020837.jpg
出来上がった様子 その2

塗りあがりがガタガタ。
というのも、一定の力で徐々に押し出しているうちに腕や手がすっごい疲れるのですね。

それで、プルプルとして結果こんな感じになってしまった訳ですねーーー。


でも、自分のカヤックだし、縫い目も覆われているし、いっか。

水の浸入を防げればいーーーんです。



グッジョブ! オイラ!
と、自分の事はハードルを下げてしまうコマザキでしたーーーーーっ。


これで、なんとか良いかな。

残された事は、艤装を施して、コーティングが剥がれてしまった付属品類を新しくして…



海へ浮かべ、旅に出る。。ニヤリ

ゴールデンウィークに間に合うかな。


(笑)



あ、そうそう、コーデュラK2のお気に入りの箇所
P1020834.jpg
ラダーワイヤー、アウターチューブの出口。

穴を空けた部位を黒い布地を丁寧に折って縫いつけ、補強をしています。

普段はベルトの下に隠れて目に見えなのですが、なかなかどうして手が込んでいます。
小さな箇所ですが、ここにフェザークラフトの職人魂を感じられとても好きな箇所です。



さてと、次回は仕上がりがお見せできるかな。

「かな」。。じゃーない、頑張れよぉぉぉ。


はっ、頑張りますです。


(笑)



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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その11

2012.05.01 Tuesday
 前回に施したシームシーリング、雨を耐えしのぎ、
晴れを待ってのK2エクスペディション復活のラストスパートです!


前回のシームシーリングの様子はコチラをどうぞ。

http://life.kayak-laidback.com/?eid=83
(↑ 「1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その10」の記事)



P1020839.jpg
陽光が眩しい晴れ空の下、カヤック置き場から表へ出して作業開始!

今回はデッキ部分への艤装です。
転覆をした際に掴む為のグラブラインや、物を留める為のバンジーコードを施します。


P1020842.jpg
このK2エクスペディションに元々付いていたものや、他修理の際に出た使えそうな中古パーツを主に使い施していきます。

ロープは既存の物が固くなり縮んでもいたので新しいものを用意しましたー。


P1020843.jpg
まずは、デッキのタブにバンジーコードの基部となるD型リングを施します。

現在のモデルは元よりD型リングがありますが、この頃のモデルには付いていません。
しかも、D型リングは制作時に「予め」取り付けるもので、後付けするにはタブを切って要縫い直しが必要。(汗)

縫製は面倒くさい。。。てな訳で、D型リングを切りましたっ。

P1020844.jpg
切れ込みにタブを通していき…

P1020846.jpg
通しきれば… 完成ーーーーーっ! ×8箇所です。(笑)
知恵の輪よりももちろん簡単にできますねーーっ。


P1020847.jpg
続いては、「グラブライン」と呼ばれるカヤックのデッキ上の外周ロープ。

グラブラインは転覆をした際などに掴みどころとなる便利な装備です。
再乗艇の準備の際などは、グラブラインに腕を通せばカヤックと自分が離れる事を防げます。

カヤックって、こいつが無いと意外と掴みどころがありませんからねー。

P1020848.jpg
このように、タブの中を通してデッキを一周させていけば、完成ーーーっ!


P1020849.jpg
お次は「バンジーコード」。
デッキに物を留めておく為のゴム紐です。

レスキューギア、スペアパドルなど、デッキ上に物を留める時に何かと重宝する装備ですね。

写真の下のほう、D型リングとグラブラインが見えますねーーーっ。
シームシーリングもこれだけ離れて見ると、ガタガタも目立ちませんね。(笑)

P1020850.jpg
元々このK2エクスペディションに施されていたバンジーコード。
D型リングが無かった為、片方をタブに縛り、もう片方はフックで反対側のグラブラインに引っ掛けて使われていました。

今回はD型リングを施したので、長さ計って切ってから…
P1020853.jpg
フックが無かった側にも、フックを付ける事にしました。

P1020855.jpg
こんな感じで艤装が出来上がってみました。
のっぺり状態から見れば、なんだか「それらしく」なってきましたねー。(笑)

P1020856.jpg
係留などの際に使用するバウラインも施してみましょーーーっ!

…ん? ハッチに目をやれば、カバーが無い。。。
前後ハッチカバー、コーティングが劣化していた為この復活を機に交換をしますっ。

P1020857.jpg
どうせなら…えーいっ! ダブルコーテッドハッチカバーにしちゃえ!
ハッチのトンネルのコーティングも怪しかったのもあって、ダブルコーテッド仕様にしちゃいました。。。

こうやって、パーツごと購入をできるのもフェザークラフトの魅力でもあるのです。
こういったリペアの際にほんと助かります。


…で、ですね、デッキ周りの施し、言わばお化粧も済めば。。。
P1020859.jpg
か…完成? 完成ーーーーーーーーーっ?(笑)

と、言いたいところですが、あえてここでは言いませんっ!


おいおい、まだかよ(笑)


カヤックですから、シーカヤックですから、海を漕いでこそでしょう!

と、変なこだわりに付き合ってあげて、
「完成ーーーーーーっ!」はその時にとっておきます。

(笑)


さて、デビューは「あの海」、岩手の海を予定。

状況把握を兼ねて、今夜出発にて行ってきますっ!


あの海を漕ごう。
あの人に会おう。

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1990年代のK2 エクスペディション リペア日記 その12

2012.06.12 Tuesday
 宮古の海で…

「完成ーーーーーーっ!////」と喜んでいたK2ですがっ。。


DSC03730.jpg
着岸後にあらたな問題が浮き彫りになりましたぁぁぁ。


DSC03731.jpg
シーソックを外して内部を見れば…海水っ!
スポンジを使って抜いておりますっ(汗)

数時間のパドリング、とは言ってもデッキに水をかぶったのは離岸着岸の際のみ。

おおよそ、ペットボトル2本分ほどの海水が入っていましたが、
その程度のかぶり水では入り過ぎの量です。

シームシーリングのし忘れか、はたまたボトムの修繕が甘かったのか。


後日、洗浄の際に判明した事柄ですが・・・
デッキ素材コーデュラナイロンのウレタンコーティングが効いていないっす。

デッキに水をかけたところ、コーデュラナイロン地を水が通過し、
内側ではポタポタと雨模様。


あーーーぁ、仕方ないねぇぇぇ(笑)

なーんて、笑って終わらさずに、抗いますっ!!

P1030031.jpg
レイドにてK2をすっかり乾燥させてから、おもむろにマスキング開始。

P1030035.jpg
デッキ上のハイパロン補強や、デッキとボトムの境もマスキングしていきます。

P1030037.jpg
マスキング修了ーーーーっ!

あ、なんだか、テープの色のせいか80年代風の色合いになってますねー。(笑)


マスキングが終了したところで、本作業に移ります。
P1030032.jpg
道具はこの方々。

P1030033.jpg
テント用 強力防水液パラウェットっ!

撥水じゃあなく、「防水」ですっ。

噂では塗った部分は通気性が無くなるので…
フライシートやグランドシートはともかくも、
テントの本体には塗ってはいけないらしい。。。


という事でこそ、高まる防水性の期待。(笑)


こいつをK2のデッキに塗っちゃいますっ!

どうか、救世主になってもらえますよーーに。。。


あの海を漕ごう。
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